あらすじ

戦争に疲弊した王国は、禁忌の術で異世界から魂を呼び寄せる。 選ばれたのは、何の取り柄もない一人の青年だった。 王国が与えた彼の能力は――「万物を両断できる力」。 だがそれは、あまりにも曖昧で、あまりにも不自由だった。 剣を振らなければ斬れない。届かなければ斬れない。魔力も技もなければ、ただの“よく切れるだけの男”。 火球も放てず、回復もできず、空も飛べない。 派手な力を持つ他の転生者たちの中で、彼の能力は“使えない”と判断される。 王国が欲しかったのは、戦況を一変させる英雄。 だが彼は、ただ「何かを両断する」ことしかできない。 期待外れ。 無価値。 役立たず。 そうして彼は王都から追い出される。報酬も、居場所も、名誉もなく。 だが―― もしもこの世界が、目に見えない“何か”によって縫い留められているとしたら。 もしも人々が抗えぬまま縛られているものがあるとしたら。 彼の刃は、本当に“使えない”のか。 誰にも必要とされなかった男が、やがて世界の綻びに触れるとき。 断たれるのは魔物か、国家か、それとも――世界そのものか。 これは、無価値と切り捨てられた男が、みた未来とは...。

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小説を読もう2026/03/04
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