あらすじ

2029年の東京、スマートフォンは進化し、センサーを搭載した帽子型が一般的になっていた。広告代理店メトロポリタン・エージェンシーに入社した新入社員、白石岳士は美しい先輩社員の蒼山由美が世の中の流れに逆らって、いまだに旧来型スマートフォンを愛用しているのを内心バカにしながらも次第にその純粋さに心惹かれていった 最新式の帽子型スマホ、Ⅹ―フォン29を開発したサイバー社の宣伝を担当する営業チームに配属された白石は、ワンマンで知られるサイバー社CEO、神蔵徹の無理難題に悪戦苦闘するが、蒼山のアドバイスにも助けられながら難局を乗り越える。 一方、サイバー社のⅩ―フォン29開発室では、技術者の産形慎一がⅩ―フォン29に長期間使用すると使用者の脳に記憶障害を起こすという致命的な欠陥があることに気付く。 産形は神蔵ら経営陣にⅩ―フォン29の運用を停止すべきだと進言するが、神蔵はそれを拒否する。そんな中、Ⅹ―フォン29の欠陥が原因と思われる事故が発生し、メトロポリタン・エージェンシーには、サイバー社から事故原因が表ざたにならないようなマスコミ対策が指示される。 産形と会って真実を知った白石は由美からの忠告に従って、産形にⅩ―フォン29の運用を停止させるように強く要求する。 迷った末、神蔵の指示に背いてⅩ―フォン29の運用を停止させる産形。Ⅹ―フォン29が使用不能になって世の中は一時パニックになるがやがて落ち着きを取り戻す。 しかし、Ⅹ―フォン29の運用が停止するのと同時に由美は姿を消す。由美はⅩ―フォン29内蔵のアプリ空間にのみ存在するVRだった。その後、改良型Ⅹ―フォン30が開発 されるが、白石がそれをかぶる事は決して無かった。

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小説を読もう2026/03/04
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