あらすじ
中高一貫の男子校に通う浅岡夏輝は、整ったルックスとノリの良さで、適当に毎日を過ごしていた。
そんな夏輝には、一つだけ解けない謎があった。それは中学二年の頃に始まった校内の七不思議――「俺のロッカーに届く正体不明の本命チョコ」
明日は四度目のバレンタイン。遊び半分の好奇心から、早朝の下駄箱で犯人を待ち伏せした夏輝の前に現れたのは、クラスの優等生、一ノ瀬冬弥だった。
何でも完璧にこなし、常にクールにスカしている冬弥は、夏輝にとって最も「いけすかない」タイプ。しかし、現行犯で捕まった冬弥は、見たこともないほど顔を真っ赤にしていて。
「面白い」――。
優越感から、夏輝は「付き合ってみるか?」と冷やかし混じりの提案をする。
思いつきで付き合い始めた夏輝だが、自分だけに見せる冬弥の顔に気づけば「……可愛すぎるだろ」と絆されていた。
いつの間にか、他の奴と話しているだけで苛立ち、自分だけを見てほしいと思うようになって――
「……クソ、この感情はなんだ!?」
これは不器用ながらも恋をしていく、甘きゅんなふたりだけの物語。