あらすじ
この世に「美しさ」を感じられずにいた学生視治《みはる》。
彼は松下松政《まつしたしょうせい》の営む私塾に通っていた。
ある日、彼がいつもの様に通っていると、松政の元に客人が来ていた。
遠井兼通《とおいかねみち》
何度も松政を訪ねに来たことのある人物だ。
視治はもちろん、他の学生達もすでに彼のことは認識していた。
「旅好きの変な男」と。
しかし、その中で視治は彼に思うところがあった。
兼通は松政によく、旅の話をしていた。それはそれは楽しそうに。
その姿を見て、視治は羨ましいと思っていた。
視治はその日、彼らが会話をしているところにのりだした。
そして、彼の心のうちを叫ぶのだった。