あらすじ
すべての生徒の価値が「TOK(トーク)」というブロックチェーン上のデジタル通貨で格付けされる超資本主義の私立高等学校、入徳館高校。
生徒たちが熾烈な蹴落とし合いを演じる中、一年生の矢川蓮(やがわれん)は、自らの脳内物質(アドレナリンやセロトニン)を意識的に操作し、感情を完全にシャットダウンできる「究極の合理主義者」だった。
矢川は、学園のシステムに搾取される生徒たちを救済し、同時に自身の利益を最大化するため、廃部寸前の柔道場を拠点に「情報ファンド」を立ち上げる。
情報通の高嶺、空気を支配する玲奈、武力担当の蔵前。そして、矢川の冷たい論理にはない「圧倒的な共感力」で他者の心を救う少女・七瀬柚葉。彼らは互いの特異な能力を噛み合わせ、柔道部を学園のシステムが手出しできない完全なる「セーフハウス(聖域)」へと作り変えていく。