あらすじ
1616年、駿府城。
天下に泰平をもたらした英雄、徳川家康が薨去した。
彼の最期の瞬間、脳裏をよぎったのは、三方ヶ原での「脱糞」という最大の汚点であった。
(あっ、ワシ、脱糞したときの自画像、処分してない)
自画像を処分できぬまま息絶えたはずの家康は、なぜか1572年の浜松城へと舞い戻る。
そこで再開した酒井忠次から聞かされたのは、武田軍の本隊が浜松城を素通りしたこと。
三方ヶ原の戦い、直前の出来事である。
この歴史的大敗を回避すれば、尊厳を守れるのでは……?
知略と必死の我慢が交錯する、前代未聞の尊厳防衛戦記、開幕!