あらすじ
腹が減って倒れていた八歳の少年は、
背中に鍋を背負った侍と出会った。
この世界では、
「強い剣士は、飯が食える」
そう信じていた少年に、その侍は言い切る。
「違う。飯を食える者だけが、強くなれる」
剣より鍋を大切にし、
炊く・握る・食うことを“最強への修行”だと言い張る異端だった。
剣を振るう前に、まず腹を満たせ。
命を賭ける前に、まず米を炊け。
…剣だけでは、生き残れない。
……だが、飯を極めた者は、必ず生き延びる。
これは、
捨てられた孤児の少年が、
鍋侍との放浪旅の中で
自分の居場所を見つける物語。
いつだって“腹を満たすこと”から始まる。