あらすじ
「ミア・アルベルタ嬢。君との婚約は破棄させてもらう」
夜会の中心で突きつけられた、婚約者ダリウスからの非情な宣言。
「無表情で社交性がない」「妻として相応しくない」と嘲笑の的になるミアだったが、彼女は静かに目を閉じ、自身の特殊能力を発動させる。
《婚約破棄に応じる:成功確率 93%》
「承知いたしました。では、破棄でよろしいかと存じます」
泣き縋るどころか、驚くほどあっさりと身を引いたミア。
彼女にとって世界は、感情ではなく「確率」で動くものだった。
実家に戻ったミアは、その頭脳と能力を駆使して領地経営を立て直し、王宮の政策意見会でも頭角を現していく。そんな彼女の正体にいち早く気づいたのは、鋭い観察眼を持つ第一王子・レオファルトだった。
感情表現が苦手で「怖い」と恐れられてきた令嬢が、数字の出ない「恋」という不確定要素に戸惑いながらも、真の居場所を見つけるまでの物語。