あらすじ
昭和の政治家・田島剛造(たじまごうぞう)。
新潟の貧農の子として生まれ、独学で建設業を興し、代議士から総理大臣まで上り詰めた「昭和の怪物」。
金脈・人脈・胆力――すべてを駆使して日本を豊かにしようとした男は、汚職の濡れ衣を着せられ、歴史の闇に葬られた。
――そして、令和六年。
東京・永田町の路地裏で、スーツ姿の老人が目を覚ます。
記憶は昭和のまま。肉体は壮年に若返っている。
腐りきった政界、外資に食い荒らされる経済、諦めを覚えた国民。
「なんだこれは……俺が作った日本が、こんなことになっとるのか」
田島剛造、享年98歳――令和に蘇る。