あらすじ
勇者パーティを「戦闘貢献ゼロ」として追放された青年レイン。
だが彼の目には、人と人を繋ぐ"縁の糸"が見えていた。
行き先のない旅の途中、天真爛漫な少女リアと出会う。
笑顔の裏に孤独を隠す彼女と、縁の外側で生きてきたレイン――二人は不器用に肩を並べ、旅先で人々の縁を結び直していく。
やがてレインは知る。自分の力が幼い頃に封印されていたこと。
そしてリアが、二大国の百年の対立を終わらせる「鍵」だと予言されていたことを。
世界は二人を"道具"として奪おうとする。
だがレインは決めていた。世界の縁より、目の前の一本の縁を守ることを。
縁の外側にいた青年と、どこにも属せなかった少女。
これは互いが互いの「縁」になるための、静かで、痛みを伴う旅の物語。