あらすじ
この世界では、十五歳になると神から「加護」を授かる。
それが身分であり、力であり、運命だった。
だが少年ソーマは――何も与えられなかった。
「無紋」。
祝福なき者。
価値なき者。
しかし彼は気づく。
加護は“絶対”ではないと。
魔物の核に触れた瞬間、
神の祝福は砕け、分解された。
それは吸収ではない。奪取でもない。
――加護の“構造”が見える。
やがて神殿は彼を異端と認定する。
秩序を守る処刑人が差し向けられ、
ソーマは初めて人を斬る。
後戻りはできない。
神に守られた世界と、
神の設計を疑う少年。
これは破壊の物語ではない。
世界を“再設計”するための物語だ。
空白の加護を持つ少年が、
神の祝福そのものを問い直す――
戦略型ダークファンタジー。