あらすじ

崩れた壁の下に、四歳の子供がいた。 無傷だった。泣かなかった。ただ、こちらを見ていた。 処理班班長ドルクは、命令に従う男だった。 禁忌に触れた集落を処理する——それが聖騎士の務めだ。疑う理由はなかった。 だが五年後、北の山裾の集落で、ドルクは初めて報告書に嘘を書いた。 「証拠不十分」——たった四文字で、六十人が生き残った。 以後七年。四つの集落。約四百人。 違反が軽微で、住民が無知で、遺物が受動的な場合に限り、ドルクは嘘を書き続けた。 そして五つ目の集落に、監察官が来る。 ※「白い剣は折れない」(https://kakuyomu.jp/works/822139845931966325)と同じ世界を描く独立作品です。単独でお読みいただけます。 ※「白い剣は折れない」を読んだ後に読むと、もう一つの物語が見えます。

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カクヨム
カクヨム2026/03/03
  • 現在の作品聖騎士は報告書に嘘を書く——集落を滅ぼす命令の裏で