あらすじ
「君のような『石ころ』は、王妃にふさわしくない。本日をもって婚約を破棄する!」
アウレスティア王国の卒業パーティー。第一王子セドリックから突きつけられたのは、あまりに理不尽な断罪だった。
隣で勝ち誇る侯爵令嬢アリアと共に、エリスを「無能で可愛げのない女」と嘲笑う貴族たち。
だが、彼らは何も知らない。
「……項目九十九:王族としての品位皆無。最終判定──【不合格】。お疲れ様でした」
エリスが分厚い眼鏡を外し、計算機のエンターキーを叩く。
数字は嘘をつかない。
これは、一人の冷徹な査察官が、救いようのない不合格王子を切り捨て、本当の居場所を見つける物語。