あらすじ
『今、カウントダウンが始まる:1… 2… 3…』
平凡な法学生であるスレイマンが目を覚ました時、そこには彼を歓迎する王様も、勇者として讃える都合の良い予言も存在しなかった。
代わりに彼を待っていたのは、空からゴミ袋のように投げ出された「呪われた森」。そこは、死からの逃亡が日常茶飯事の地獄だった。
ボロボロの体、理解不能な魔法のオーラ、そして生き残ろうとする度に彼を「愚か者」と罵る謎の声……。
彼は伝説の勇者でもなければ、率いる軍隊もない。彼が持つ武器は、法学生としての「分析力」、血を沸き立たせる謎の「刺青」、そして決して消えることのない「小さな炎」だけだった。
魔法を操るインテリなゴブリンとの死闘を抜け、怪しい村に惨めな放浪者として足を踏み入れたスレイマンは、一つの残酷な真実に気付く。
「この世界に必要なのは、お人好しの救世主じゃない。新たな『秩序(システム)』だ」
これは世界を救うおとぎ話ではない。
絶望のどん底から這い上がり、暗闇の世界に新たな夜明け(希望)を刻むため、一人の青年がゼロから玉座へと登り詰める「王国建国記」である。