あらすじ
魔王を倒せば、世界は救われる――はずだった。
七幹部を打ち破り、幾多の死線を越え、ついに魔王を討ち果たした勇者。
だがその瞬間、彼は知る。
この世界は、勇者と魔王という二つの“楔”によって均衡を保つ構造だったことを。
魔王を失った世界は崩壊を始め、空には“外界門”が開く。
押し寄せる異質な存在。崩れる法則。歪む命。
世界を救う唯一の方法は――
勇者自身が、新たな「楔」になること。
それは、地上から消えることを意味していた。
仲間との絆。
三人の少女の想い。
勇者としての誇り。
そして、かつて倒したはずの魔王の真意。
「救う」とは何か。
「倒す」とは何だったのか。
やがて勇者は知る。
魔王は敵ではなく、“対”だったのだと。
これは、魔王を倒したその先の物語。
世界の支柱に選ばれた勇者と、真実を隠していた魔王が並び立つ、
構造反転ダークファンタジー。