あらすじ
本作は、小説「クーデター:警視庁公安部自衛隊監視班」の2、3年後の世界です。
https://kakuyomu.jp/works/16818093078552460648
2024年の末、韓国にて大統領が非常戒厳を布告。それは軍が議会の機能を奪うためのクーデターの一種であった。
そのニュースは、結婚生活を送る警視庁刑事部捜査第一課管理官心得の桜祐警視と、警視庁公安部公安総務課サイバー捜査員の桜春警部の家にも届く。
桜警視は韓国大統領の意図を探る。韓国大統領は与党ぐるみでカルト宗教団体天下教会と癒着しており、その追及を防ぐための野党議員逮捕を企んだことが判明する。
天下教会は日本が戦争加害国、韓国が戦争被害国と言う教義のもと、日本人信者から高額献金を巻き上げ、韓国情報機関に渡し、CIAを経て民自党の活動資金となっていた。同時に選挙スタッフを民自党事務所に動員していた。その渦中にいたのが、今は亡き黒部新造元内閣総理大臣である。
民自党の若手政治家で黒部新造の息子黒部勇人衆議院議員のもとに、韓国の記者を名乗るセジョンが強引に取材を試み、居合わせた桜祐警視は彼を引き剥がし、桜祐、セジョン、黒部勇人が邂逅する。
日本では、公民党創世教団が民自党との連立を解消。女性初の内閣総理大臣高石紗奈が社会現象を起こす。高石は、なにわ維新の会と新たに連立政権をつくる。それは天下教会から得た資金で勢いづいた民自党が、さらに権力基盤を強化するための策だった。
なにわ維新の会は人材派遣会社パーソナルリクルートサービスと癒着しており、公務員や正社員を削減し、自社の派遣社員をあてがうことで儲けを出していた。それは選挙管理委員会職員も例外ではなかった。
高石紗奈は衆議院解散総選挙のタイミングを検討し、選挙の人件費によりパーソナルリクルートサービスが税金で儲かる仕組みを考える。
国立国会図書館司書の舞華は、なにわ維新の会の政策により図書館へのパーソナルリクルートサービスの参入を受け、それを憂う。SNSに投稿したところ民自党黒部勇人衆議院議員の目に留まり、意気投合し、恋仲となる。
アメリカ合衆国大統領トランブルは移民捜査局を動員し民族差別を煽り、不法逮捕を実行していた。アフリカ系アメリカ人のナンシー警部はFBI捜査官であるが、自身のアイデンティティからトランブルを敵視する。ナンシーはフィアンセから、CIAが天下教会が日本人信者から巻き上げた高額献金を韓国情報機関から民自党にマネーロンダリングしている事実を知らされる。フィアンセは不審死し、国に追われるナンシーは日本の桜祐警視を頼る。
桜祐警視とナンシーは意気投合する。
黒部勇人、舞華、桜祐、桜春、ナンシーは国立国会図書館で密談する。
高石総理大臣とトランブル大統領は政治的圧力を強める。遂に政府は、高石紗奈総理大臣への名誉毀損容疑を大義名分とし、国立国会図書館の蔵書、それも天下教会の汚職に関わる書籍雑誌を差押えようとする。
祐、春、勇人、舞華に危機迫る時、セジョンが再び現れ正体を明かす……