あらすじ
銀河の覇権を争う大人気VRMMO『アステライオス』
プレイヤーたちが宇宙艦隊でしのぎを削る中、最前線での戦いに疲れたシンジは、辺境の惑星でひたすら「土」を耕していた。
怪獣を倒せば10,000EP(エネルギーポイント)が手に入る世界で、クワを一振りして得られるのはたったの1EP。
効率は極めて悪い。けれど、彼にとっては自分の手で何かを育てるその時間が、何よりも楽しく、愛おしいものだった。
こだわりの土から自然発生した土の精霊「テラ」を相棒に、今日ものんびり畑仕事。
空から降ってきた銀河を滅ぼす宇宙怪獣(プラネット・イーター)も、美味しい作物で手懐けてしまえば、ただのもふもふの愛嬌ある大きな番犬だ。
最初は普通の野菜を育てていたはずが、土を極めるうちに、いつしか畑からは「鉄」や「超希少物質」までもが収穫できるようになっていく。
「せっかくだから、これを売ってみるか」
戦うことをやめた心優しい青年は、愛する精霊や居候たちとの生活を維持するため、商人としての一歩を踏み出す。武力ではなく、圧倒的な「物資」と「経済力」によって。
彼は無自覚なまま、強大な軍事国家やギルドを黙らせ、銀河のパワーバランスを掌握していくことになる。
これは、戦場を捨てた元・最前線プレイヤーが、精霊と共に究極の星を作り上げるまでの、優しくて少しおかしなスローライフ。