あらすじ
戦場を動かしているのは、勇気でも才能でもない。
「物資」と「距離」だ。
黒嶺山脈を巡る王国と帝国の消耗戦。
最前線に放り込まれた第七軍団は、常に補給後回しの“消耗枠”だった。
支給されるのは他軍団の余り物の矢。
訓練不足の新兵。
一本しかない補給路。
雨が降れば止まり、襲われれば終わる。
そしてまた、負け戦になる。
兵站士官アルヴェイン・クラウゼルは戦えない。
剣も振るえない。魔法も使えない。
だが――彼には「数字」がある。
矢の消耗速度。
魔石の残量。
負傷率。
輸送距離。
減らさなくていい命を、減らさない。
「補給線が一本では持たない。なら、割ればいい」
無能扱いの補給係が、戦争の常識を書き換える。
これは、最弱軍団が
戦場の“やり方”を壊す物語。