あらすじ
ホラー短編賞「感情」参加作品。
高校一年の心実(ここみ)はなにをやっても人並みにできない。美人で優等生の親友、千波(ちなみ)に助けられながら、学校生活を送っている。
母親に捨てられ、少し変わった叔母と暮らす心実は、人の視線を集めることに執着していた。心実は周囲に軽蔑され、冷ややかにみつめられるとき、自分が「そこにいる」と実感できたのだ。そのためなら、わざと怒られるようなことをしでかしても平気だった。
心実はいつもそんな自分を気にかけ、微笑みかけてくれる親友の千波のことが大好きだった。
しかしあるとき、千波に彼氏ができたことを知ってしまい、それを境に行動に歯止めがきかなくなっていく――。