あらすじ
『PrincesDragon』は、「ゲームは世界だ」と信じる外部顧問デバッガー・小林(ポッケ)を軸に展開する、超混成・多世界ファンタジーである。
現実では人見知りで卑屈気味な彼女だが、ゲームに関しては一切の妥協を許さない。世界最高峰のゲーム制作集団に関わり、常軌を逸したリアリティを持つフルダイブRPG『Princes Dragon』の異変を察知したことから、物語は動き出す。NPCの不自然な変化、倫理規定を逸脱する挙動、境界を侵食する会話パターン――それは単なるバグではなかった。
やがて舞台はゲーム内外の区別を超え、神、仏、精霊王、竜王国の王族、魔法少女、ゾンビ科学者、宇宙規模の輝石生命、そして世界竜までもが一堂に会する“フルレイド作戦会議”へと拡張する。敵は宇宙の最終進化体の一つ《破滅者》。異世界から侵攻する深層魔族。
善悪や立場を超え、ボスもモブも関係なく、全存在が「世界を守る参加者」として再配置される。神でありながら仲間にいじられる創造主ポッケは、世界を所有するのではなく「あなたの世界」を守るために立つ。
これは、ゲーム的構造で神話を再編する物語。
軽口と騒がしさの奥に、契約と公平、参加と責任を問う思想が脈打つ。
世界を攻略するとは何か。
そして、“ゲームは本当に世界になり得るのか”を描く、宇宙規模の多人数参加型ソロプレイゲームファンタジーである。