あらすじ

同性愛者かつ老け専の苦学生、| 小旗 悠《おばた ゆう》は常々思っていた。ラブロマンスがしたいなと。 できればノンケ相手がいい。雪山での遭難なり無人島漂着なり終末世界なり、追い詰められた状況ならなおいい。お相手は頼り甲斐のあるロマンスグレーではありつつ、どこかに影があるような人物像だったりなんかしたら凄くイイ。頼れるのはお互いだけという状況はやがて二人を惹かれ合わせ、ある夜、二人ははじめての口付けを……いやあ、それはもはや言うことないね。 そんなことあり得ないと思いつつ、今夜も彼はニヤつきながらメル友のせいさん(78歳、独身)に連絡をしてからベッドに潜り込んだ。 たとえば明日ゾンビパニックなんてことになったらどうしようなんて、ひとしきりの妄想をしたのちに彼は眠りについた……のだが。 わずか一日後に、そんな想像をした自分自身を恨めしく思うことになるなんて彼は考えてもいなかった。 だって、現実になるだなんて誰が想像するかって話だ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/03/02
  • 現在の作品彼はただラブロマンスを望んでいただけだった