あらすじ
世界を巡る海運グループBMM。
そのクルーズ部門旗艦《レジェンディア》は、“洋上の鹿鳴館”と呼ばれる優雅な船。
投資家レイコ・オーガスティアは、海運とエネルギーに精通する理知的な女性。
株主として招かれた船上パーティーで出会ったのは、誇り高き航海士リヒト・ヴァルナーだった。
冷静に市場を読む女。
海の誇りを背負う男。
互いに譲らず、どこか噛み合わない二人。
それでも視線は、なぜか離れない。
三隻新造計画が進む華やかな舞台の裏で、
世界情勢は静かに揺らぎ始める。
やがて訪れるホルムズ海峡の緊張。
BMMが重大な決断を下すとき、二人の想いもまた試される。
「私が怖いのは、愛する船たちが戦乱に巻き込まれることよ」
これは、海を守る男と、船を愛する女が、
危機の中で本当の恋を知る物語。