あらすじ
自動販売機の補充員として働く三十代の男は、補充用トラックごと異世界へ転移してしまう。
だが奇妙なことに、荷台の缶やペットボトルは使っても翌朝には自動で補充され、ガソリンも必ず満タンになる。
冷えた飲み物の存在しない世界で、彼のトラックは“奇跡の箱”と呼ばれるようになる。
村を巡り、人々と出会い、別れ、分け与えながら走る穏やかな日々。
しかし“無限に補充される恵み”は、やがて世界の均衡に影を落とし始める――。
これは、補充することしか知らなかった男が、
「足ること」と「選ぶこと」を知る物語。