あらすじ

「小谷くん、お願いがあるの。わたしと──『共犯者』になって」 その日から。僕たちは、誰にも言えない秘密を共有する、 ──『共犯者』になった。 放課後の図書室。 そこは僕にとって、誰にも邪魔されない場所だった。 彼女が来るまでは。 クラスでは上位のグループのなかで過ごしているはずの宮園さんは、なぜか僕にだけ、冷めた態度で絡んでくる。 風貌は様変わりして、まるで擬態を解いた姿のよう。 彼女には好きな人がいた。そしてそれは、僕じゃない。 それでも彼女はいつものように、気ままに相談事を始め、僕の居場所に入り込んでくる。 迷惑なはずなのに、追い払えない。 僕らの『秘密』は、誰にも言わないこと。 それが、『共犯』関係の掟だった。 どこか歪で、離れがたい関係のなかで、彼女は今日もまた、図書室へとやってくる。 そうして、また僕との秘密を、増やしていく。 いいかげん、僕に構ってくれなくていいのになぁ。 ……これは、彼女が恋した相手に、振り向いてもらうための、約束を果たす、僕らだけの青春。

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カクヨム
カクヨム2026/03/02
  • 現在の作品カメレオン少女の秘密を、僕だけが知っている。