あらすじ
大学三年生、冬。卒業を控えた僕を襲ったのは、母の末期がんの宣告だった。
父はおらず、兄弟もいない。二人きりの家族。
迫りくる卒論の締め切りと、バイト、そして母の介護。
絶望に押しつぶされそうな僕を救ってくれたのは、厳格な教授の叱咤と、不器用な友人たちの激励だった。
そして母が旅立った後、一通の手紙と共に見つかったのは、老舗『虎屋』の羊羹のリスト。
「お世話になった人たちに、これを配りなさい」
羊羹(ようかん)に込められた、母からの真のメッセージとは。
実話をベースに描く、喪失と再生のヒューマンドラマ。