あらすじ
かつて人類は、その傲慢さがゆえに神の逆鱗に触れてしまい、罰として“生”の象徴である太陽を永遠に奪われた。
刑の重さに異論を唱えた天使セレスは、叛逆罪で捕らえられると天使の証しである両翼を焼かれてしまう。
長期間に渡って監獄に幽閉されていたセレスのもとに、ある日、一人の老婆が現れた。彼女の手には牢獄の鍵が握りしめられ、脱獄の手引きをしてもらえることに。
脱獄には成功するものの、追っ手に深い傷を負わされたヘレスは意識を喪ったまま地上へと落下してしまう。
一方、“常夜の時代”を迎えた地上では、神々の呪いによって“生と死の境界線”が失われていた。
かつて緑豊かだったセレスディアは、運命の輪環から外れた異形の怪物、“棘獣(ソーンビースト)”が跋扈する過酷な世界へと様変わりしていた。
深い森のなかで昏睡状態にあった青年は、巫女見習いのソーヤの甲斐甲斐しい看病によって目覚めるも頭に負った深い傷が原因で記憶を失っていた。
自分は一体何物なのか――焦る日々が続いていたある日、“棘獣”に襲われていたソーヤを発見して辛くも撃退に成功するも、致命傷を負ったソーヤは命を落としてしまう。
悲嘆に暮れる青年は、墓前の前で約束を誓う――この腐れきった世界を必ず救ってみせると。
記憶を失い、しかし進むべき道を見いだした青年は、不条理が罷り通る世界を救うための第一歩を踏み出す。