あらすじ
前世は東京の町工場で過労死したエンジニア。
異世界に転生して十八年、冒険者パーティの裏方鍛冶師として生きてきた少年レンは、
ある日突然、金属の「魂」が視える力に目覚める。
——暴走する力。仲間を危険に晒す恐怖。
隊長に追放されたレンは、一人で力の制御を模索する中、王都で運命の出会いを果たす。
第一王女リーシェが携える、五百年の歴史を持つ王家の聖剣。
名工十七人が匙を投げたその剣の中で、古い魂が泣いていた。
「第三層と第七層の魂回路がずれてる……」
通りすがりに呟いたその一言が、すべてを変えた。
壊れた武器を見捨てられない鍛冶師と、
自分の足で立つことを選んだ王女。
交わるはずのない二人の道が、一振りの聖剣を通じて重なっていく。
前世の冶金知識と異世界の魂鍛造——二つの力を束ね、
「魂装(ソウルアームズ)」を打つ鍛冶師の物語が、ここから始まる。