あらすじ
告白できないまま、観覧車事故で命を落とした少女・水城ひなた。
目覚めた場所は、西暦5000年――海底に沈んだ未来都市。
そこはかつて「奇跡の街」と呼ばれた
リオデジャネイロ の海底再生国家だった。
ひなたは“アナ・マリス”として転生し、都市の存続を左右する《深海核》の適合者に選ばれる。
そして冷徹と噂される海底王レオナルド・アズールの王妃候補に。
だがこの王国には、かつて「愛する者を犠牲にして救われた」という忌まわしい歴史があった。
再び“誰かが死ねば世界が救われる”という選択を迫られたとき、
ひなたは決意する。
——今度は、犠牲にならない。
——今度は、逃げない。
——今度は、自分の気持ちを伝える。
やがて明かされる衝撃の真実。
王の意識の中には、前世で彼女を守って死んだ幼なじみの記憶断片が宿っていた。
命を共有するという禁断の選択。
どちらかが死ねば、もう片方も死ぬ。
それでも、二人は選ぶ。
「溺れるのは恐怖か、恋か。」
五千年の海の底で始まる、二度目の初恋。
今度こそ、沈まない。