あらすじ
未来の世界で、人類を脅かしたのはロボットではなかった。
もっと大きな何かが、世界を根底から変えてしまったのだ。
AIによる世界解析の果てに、ひとつの真理が浮かび上がった——あらゆる事象は数字に還元され、数式によって計算し、あるいは創造することができる。
最初はただの仮説に過ぎず、無名の研究施設でひそかに研究されていた。しかし第三次世界大戦を経て、生き残ったのは「プログレッション・プログラミング」に投資した、ほんの一握りの国家だけだった。
それから五十年。
特殊工作員カノン・ブラント——コードネーム〈ブラント〉——のもとに、一通の手紙が届く。
任務は単純明快だ。公爵の娘にプログレッション・プログラミングを教え、守り抜け。さもなくば——二人とも処刑される。
しかしこの銃手には、誰にも言えない秘密があった。
カルト信者の群れ、幽霊のように付きまとう謎の女、そして帝国学院に集う貴族の子弟たち——それらと向き合うにつれ、その秘密はますます隠しづらくなっていく。