あらすじ

これは、あるOLの『脳内』だけで繰り広げられる、究極に事務的な妄想物語です。

「……はい。その、奥までしっかりと、浸透させるべきだと思います」

港区のオフィスで働くOL・ミサトの視線は、仕事ができる無愛想な上司・佐藤課長の指先に釘付けだった。

彼が高級な万年筆を滑らせ、白紙にインクを侵食させるたび、彼女の脳内では不埒な情事が繰り広げられる。

万年筆のスリットから滴る蜜。
シュレッダーが深く飲み込む紙の束。
コーヒーサーバーから立ち昇る、火傷しそうなほど熱い蒸気。

ただの事務作業が、彼女の歪んだフィルターを通せば、抗えない官能の儀式へと変貌するのだ。
デスクの下で脚を組み替え、人知れず熱を帯びるミサト。

だが、彼女は知らなかった。
冷徹な眼鏡の奥で、課長が彼女の熱い視線をすべて「確信犯」として楽しんでいたことを。

「君が俺をどんな目で見ていたか、全部知っていたよ」

妄想が現実の熱に溶けるとき、逃げ場のない独占欲が牙を剥く。

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アルファポリス
アルファポリス2026/03/02
  • 現在の作品無愛想な課長の事務作業が気になって仕事になりません! ──不埒な妄想OLのひそかな愉しみ