あらすじ

留学を終え、日本へ帰国する飛行機の中で、凛は決意していた。 「次に会えたら、好きだと伝える」――そう誓った瞬間、機体は閃光に包まれる。 目を覚ますと、そこは西暦4988年。 赤い砂岩の要塞都市アイット=ベン=ハドゥは、古代の城壁と巨大な太陽光発電塔が融合した未来王都へと姿を変えていた。 “リナ”と名付けられた凛は、砂漠の王子ザイードの王妃候補に選ばれる。 それは政略結婚。感情は不要――そう言い放つ冷徹な王子。しかし彼の胸には、かつて環境崩壊を止めるために命を捧げた先代王妃の記憶が深く刻まれていた。 王国を支える“砂時計型の時空制御装置”は、再び犠牲を求めている。 凛は悟る。自分がこの時代へ転生した理由を。前世で想いを伝えられなかった後悔を、今度こそ終わらせるために。 陰謀、裏切り、迫る滅亡の危機。 最終儀式の前、凛は初めて本音を告げる――「好き」。 ザイードは犠牲を不要とする新理論を導き出し、二人の生命を“共有”する形で王国を救う。 砂嵐が止み、満天の星が輝く夜。 凛はもう逃げないと誓う。 これは、五千年後の砂漠で“想いを伝える勇気”が未来を変える、異世界転生ロマンス。

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小説を読もう2026/03/02
  • 現在の作品千夜の砂時計と、月下の王子