あらすじ
人間の一生は一回きりでしょうか?もし過去世・現世・未来世と綿々と続いて行くものならば、そこには生き通しの、三世をつらぬくテーマが、その人なりの願いが、必ずあるはずです。過去世に深く悔いたことがあるならば今世においてはそれを修正しようと、強く願って出て来ることでしょう。平安の昔、待賢門璋子という彼の保元の乱の誘い水となった三界一の美后がおりました。美しく生まれたことは罪なのか、権力者たちの愛欲の的となって彼女は激しく翻弄されますが、同時代に生きた西行法師の引導のもと、懸命にみずからの業を断ち切って行きます。彼女の願いは三世をまたいでみずからに課されますが、はたしてその願いとは……平成の御世にまたしても絶世の美女亜希子として生まれたヒロインの、「こんどこそ」という畢生の生き様をどうぞご覧ください。