あらすじ
怪人とヒーローが現れて十年。
世界に怪人とヒーローがいるのが常識となり、今年から国家公認のヒーロー育成学校が開校した。
天道陽斗もヒーローを目指して、第一期生としてその門を叩いた。
夢はただ一つ、ヒーローになること。
だが、入学初日の適性検査で告げられる。
「ヒーロー適性、ゼロです」
努力は否定され、夢は砕け散った。それでも――
怪人に襲われる人を見た瞬間、陽斗は迷わず飛び出していた。
変身できなくても。勝てなくても。
だが現実は残酷だ。
倒れ伏す彼を救ったのは、ヒーロー適性トップの同級生。
「あなたはヒーローになれない」
流石に意気消沈しながら帰路に立つ陽斗。その耳に声が聞こえる。
――助けて。
そこは立ち入り禁止の森。
行方不明者続出の心霊スポット。
ヒーローが踏み込まない闇へ、陽斗は迷いなく飛び込んでいく。
たとえヒーローの適性がないのだとしても――天道陽斗は、どうしようもなくヒーローだった。
森の奥で出会ったのは、世界を呪う最強の怨霊だった。
これは、ヒーローになれなかった少年が、怪異を力に変え、誰よりもヒーローになる物語。