あらすじ
システムは人類をアーカイブした。残されたのは、東京に取り残された私という『エラー』だけ。
【2061年7月14日。地球全土から「人間」がログアウトした】
超高度AIと量子ネットワークが100億人の人類を支え、すべてが最適化された近未来。
14歳の少女・凛(りん)が新宿駅前で瞬きをした瞬間、視界から、そして地球上すべての場所から人間が完全に消失した。
残されたのは、主を失い自律稼働を続ける無機質なインフラと、一人の少女。
頼みの綱だったパーソナルAIさえもメインサーバーの熱暴走と共に沈黙し、凛はハイテクの墓標と化した巨大都市で、たった独りのサバイバルを余儀なくされる。
【魔法か、それとも現実世界の『バグ』か】
餓死と孤独が隣り合わせの極限状態の中、彼女の中に眠っていた「未知の力」が覚醒する。
指先から迸る青白い電撃。物理法則を無視して展開される不可視の障壁。
科学を信じる凛にとって、それは希望ではなく、自分自身が「人間」でなくなったことを示す恐るべき異能の顕現だった。
【交錯する生存者と、世界の真実】
孤独に耐えかねた彼女の前に現れた、謎の無線機を持つ元エンジニアの男。
彼が追う「世界のノイズ」と、凛の「魔力」が共鳴したとき、人類消失の裏に隠された絶望的な真実が明らかになる。
なぜ世界から人は消えたのか。
私のこの力は、100億人を取り戻す鍵なのか、それとも――。
これは、神の権限を手に入れてしまった少女が、世界の再起動(リブート)に挑む決死の記録。