あらすじ
勇者が倒れておよそ十年。世界を救った聖剣は英雄譚の遺物となるはずだった。だが量産された聖剣たちは主を失い、各地で暴走災害を引き起こしている。その脅威に対処するのが、王都の行政機関「聖剣回収課」だ。
封印係のリゼ・ハルヴェンは、理詰めで口下手、同僚からは「最弱」と揶揄される銀灰色の髪の少女。彼女の新しい相棒(バディ)として配属されたのは、蜂蜜色のポニーテールを揺らして誰にでも笑いかける盾役、ミナハ・トルーデ。しかしその明るさの裏には、誰にも見せない孤独がある。
祝祭日までに暴走聖剣7本を回収せよ――無茶な期限と組織の陰謀が二人を追い詰める中、噛み合わない凸凹バディは任務を通じて少しずつ互いの弱さに触れていく。弱さを認めた先にある、対等な信頼の力。二人でいれば、まだ先へ行ける――そんな温かい確信が胸に灯る、笑って泣けるお仕事冒険譚。