あらすじ
時代が明治へと移り変わり、今とは違う道を歩み始めた日本――。
妖が見えるせいで器量なしと言われてきた千枝子は、ある日、妖に襲われていた隻眼の青年・至恩を助ける。
至恩は代々帝都を妖から守る『護妖師』の一族で、自身の目を奪った妖を探しているという。
目を奪われたせいで力が半減しており、千枝子に協力してくれないかと持ち掛けてきた。
かわりに妖が見えなくなる方法を探してくれるという至恩に、そんな義理もないのにと躊躇う千枝子。
ならば『契約結婚』としてしまえばいい、と至恩は提案してくる。
強引に事を進める至恩だが、時折見せる優しさとまっすぐな愛情表現に、千枝子は惹かれていく。
護妖師、帝都図書館館長、そして――。
三つの顔を持つハーフの旦那様と、妖を見る目を持つ花嫁が、本当の夫婦になっていく物語。