あらすじ
「離婚してくれ」
クレアは夫ヘイル・スカーに突然離婚を切り出された。
理由を尋ねてみると、なんとヘイルは長年幼馴染のサンドラと浮気しており、実は彼女と子まで成していたというのだ。
しかもその不義の子であるクロンは、「使用できる魔法属性が一つのみ」が常識の世界で、炎魔法と風魔法の二つを操ることができる天才。
そんなクロンの才能が開花した今だからこそ、ヘイルは堂々とクレアに離婚を切り出したのだろう。
クレアは呆れ、彼を見限ってスカー公爵家を出ようとしたが……もう一つ衝撃の事実を知る。
どうやらヘイルとサンドラの子は双子だったらしい。
兄のクロンは天才故に大事にするが、魔法が使えない弟には「ゴミクズ」だと罵った挙句、「このゴミは君にあげるよ。子供、欲しかったんだろう?」と嘲笑するヘイル。
そんなヘイルに怒り心頭のクレアはそのやせ細った少年の手を引き、引き取ることにした。
引き取ったからには責任をもってこの子を大切にしようと決意するクレア。
過酷な環境で育ってきたために感情表現が乏しい少年に“祝福”を意味する「レイン」という名前をつけ、実家のブルースカイ領で彼と共に家族として暮らすことにしたのだった……。