あらすじ
暴力と策謀渦巻く東京において、自分の安全を確保してくれる存在を誰もが望んでいた。対テロを唱えたことで狙われる政治家、行方をくらました資産家の娘、争い絶えぬ国から逃げてきた王女様──彼らを救ったのは、浅草の街角で閑古鳥の鳴いている喫茶店の若店主だった。
女の子と見紛う彼の姿は、東京に巣食う悪党にとって恐怖の象徴たり得るものであったと言う。
──今日はこの人を「亡命」させる。
いつの間にか傷だらけになっているような少年はある冬の日、世界で最も頭がいいと言われる少女を守る依頼を受ける。しかし彼女は、頭がいいと言う割にどこか様子がおかしくて……。