あらすじ
舞台はモンスターを狩る冒険者をプレデターと呼ぶこの異世界。
現代において、全世界に爆発的なヒットを飛ばした【デュエル•ハンター(略してD•H)】と言うカードゲームの世界に突如現れたルーキー【木之内 吐夢】。
彼は名だたる猛者達を次々と退け、ついにワールド•デュエル•ハンター【W•D•H】チャンピオシップへの出場権を得た。
だがチャンピオンシップ開催の当日朝、安アパートの自宅で大会に出る準備をしていた筈の彼は、着替えが終わり自宅を出ようとした瞬間、何故か中世の城の中に召喚されてしまった。
そこはふてぶてしい悪党顔で玉座に座る国王や宰相らしい人物達が見下ろす謁見の間で、衛兵であろう大勢の鎧兵士達に囲まれて槍先を向けられていたのだった。
突然の事に戸惑う吐夢…
そんな彼に一人の宰相から告げられた言葉。
過去の歴史において《異世界から召喚されし者達は、その絶大たる能力と力を使い、その国に富と繁栄をもたらす》と。
この伝承の元、自国の領土拡大と私利私欲の為、他国を侵略する戦力として秘密裏に禁忌とされている異世界召喚を行ったらしいのだ。
しかしその話の中、何故禁忌とされたのか理由を知る吐夢。
なんと異世界召喚を成功させるキーアイテムが《一万人もの魂との等価交換》だったのだ。
それを知った彼は、その身勝手な行為に激怒。
その時偶然具象化されたカードモンスターらを駆使し、一瞬にしてこの場にいる全員を八つ裂きにして国を滅ぼしたのだった。
それから三年…
突然一つの王国が滅んだ記憶も話のタネ程度に落ち着いた頃である。
獰猛なモンスターがはびこるレアなダンジョンが存在する《黒の深淵》と呼ばれる森に、とある青年が居を構えた。
この世界では珍しい柔らかくフカフカのパンを近くの街に売りにきたり、薬草の採集やモンスターや魔獣、害獣を狩ったりしながら生計を立てているこの青年。
そう、この青年こそ三年前のあの日召喚された異世界人【木之内吐夢】こと【トム】なのであった。
彼はこの世界を知る為に旅をしながら、同時に元の世界に戻る術を探していたのだが、それが無理だと解ると、この世界で一生を送る覚悟を決めこの森に居を構えたのだった。
しかし何故この森に?
その理由は三つ…
ここならコスト無しで召喚&具象化されるカードのキャラ達がトムに断りもなく現れても騒ぎにならないから。
それとこの森だったら必要以上に人との関わりを持たずに済むから。
最後に知らない内に手に入れていた自分のチート能力【万能収納】【自動補充】【無限蔵書】等を人目を気にせず存分に使えるからだった。
かくして後に森で助けた桃毛の豹獣人《レンゲ》
気分屋で褐色肌のハイエルフ《キャラ》
鬼人とドワーフのハーフ《ハナ》の三人の女性となし崩しに同居生活をする事になったトム。
カードモンスターで常時トムの身の回りの世話をするメイドの三只眼メデューサ【不死のスティノア】ら数多のカードモンスターと共に【目指せスローライフ】を目標掲げ、なし崩しで巻き込まれる毎日にめげもせず、日々精進するのであった。