あらすじ

人口5000億人、23層もの人工地盤で覆われた都市惑星ノクティス・メトロβ。 レプリカントの兄妹「ボイド」と「グレイ」は、かつて父として自分たちを育て、今は失踪した伝説の薬物の売人「グリーン・ジェスター」の背中を追い、薬物密売で生計を立てていた。 ボイドは父の影響で、脳や骨肉を溶かす粗悪な薬物が蔓延する市場を「より依存性が低く、副作用の少ない高品質な薬物」で浄化するという、皮肉な救済の信念を持っていた。 ある日、ボイドはうさぎの獣人「ミーシャ」と出会う。 彼女の父は環境再生保全機構の元科学者で、伝説の『コスモ・ドラッグ』のレシピを持ち出し、その半分をダシに麻薬カルテルと取引し、大金を手に失踪していた。 コスモ・ドラッグ。 それは銀河史上、最強の中毒性を誇るとされる薬物の名だった。いかなる解毒インプラントをも貫通し、サイボーグですら吸っただけで意識がふっとぶ。 ボイドは仕方なくミーシャを匿い、カルテルのボスとの激しい抗争の末、多脚式戦車を撃破し、レシピの全容を突き止める。 しかし、コスモ・ドラッグの正体は幻のドラッグなどではなく、製薬会社と副知事が結託して生み出した、肉食種族のみを狙い撃つ民族浄化ドラッグだった。 レシピの開発責任者の欄に父の名前があることに、ボイドはひどく憤りを覚える。 ついに大気循環システムを通じて散布が始まる。 ボイドたちは大気生成装置の破壊を敢行。 父から譲り受けた反物質粒子砲を犠牲に計画を阻止する。 情報屋からマスコミに機密文書が流れたことで汚職は暴かれ、陰謀は潰えた。 事件後、ミーシャの父から大金と別れの手紙が送られてきた一行は、天涯孤独となったミーシャを仲間に加える。 ボイドは父の墓に手向けをし、過去と決別。 再び日常へと戻った彼らは、救われた命の数を感じながら、三人分のハンバーガーを注文するのだった。 (*764文字)     ◆ 作者「色んな獣人がいます、薬物の栽培もします、銃撃戦もあります。獣人のケモ度は基本2~3で、たまに1です」 ※)本作には架空の薬物を使用・売買する表現が多分に含まれています。 ※)36話で完結します。

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カクヨム2026/03/01
  • 現在の作品コスモ・ドラッグ