あらすじ

狂気とは何だろうか。それは度が過ぎた感情である。ただ、“普通”というものよりも少し、いやとても抱く感情の振れ幅が大きいだけで、狂気なんてものは誰もが持つ感情と変わりはないのである。感情だからこそ、自分で制御できないのだが。 世界は混沌に包まれていた。“普通”という秩序で守られた世界は、とうの昔に跡形もなく消え去った。狂気が人々に理性という名のブレーキを緩ませて、その人々が欲求を押し通そうとした、その結果である。 それでも世界は回っている。そう、回ってしまうのだ。世界が狂気という混沌に満たされても、そんなことは関係ないとばかりに、変わりようがなく在り続けた。 というのも、狂気というのは、一般に悪い方に捉われることがほとんどであるが、正義となりたい、自分を削ってでも他者を救いたい。そんな、善方面とでも言うようなものであっても、過ぎれば狂気でしかない。 悪を遂行する側と悪を駆逐する側、そのどちらもが狂気に存在するなら、ある程度どちらもが、抑圧されるというものだ。それもすべての人間は生まれながらにして、狂器という異能を持ち、狂気を胸に抱いているからだろう。簡単に欲求を叶えてしまえる武器があるのなら、人は躊躇いもなく振りかざすだろう。 そんな世界は混沌とした世界と表現するにふさわしいだろう。しかし、そんな世界であっても、法則というものはあり、均衡というのは自然と保たれるものだ。 その結果、混沌とした秩序が形成されるに至ったのだ。 そんな世界で、一人の青年が“普通”を探す物語。 ちょっと、方向転換しました。 本編は完結しません。第二章を書き足していく感じになります。

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小説を読もう2023/01/28
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