あらすじ
江戸日本橋の裏通り。薬種屋〈桔梗屋〉の主人・与四郎《よしろう》は、とにかく口は悪いが診立ては外さない。
騒ぎが起きても、与四郎が見るのは噂じゃなくて――暮らしの“たね”。
見栄や身分、つまらぬ嫉妬。病の元はだいたい手の届くところにある。
あやかしは出ずとも、薬包紙は黙って出す。それが男・与四郎の仕事の流儀。
あどけない丁稚の弥吉が振り回されながらも、毎度の始末を見届ける。
一話8000〜10000字の短編を四幕に分け、週1回(日曜の昼まで)更新予定です。
漢方みたいなほろ苦話でも、閉幕はハッカのように後口よく――そんな江戸の一服を目指します。