あらすじ

教団に両親を殺されながらも、皮肉にも教団に育てられている少女「薫」。 薫は自分の中の矛盾に苦しみながら生きてきた。 ある日、薫は教団から「天使様」の世話係を命じられる。 籠の中の天使様。あまりにも美しく...残酷だった。 血を飲む天使の血を売りさばく教団。そんなカルト的な環境で育てられた少女。 籠の中から籠の中の天使様を見つめるその目には、なにが映っているのか。 血生臭い救いを求める現代ダークファンタジー、お楽しみに! 【電撃用あらすじ】  「教団」に収容されている籠の中の「天使様」の世話をしている薫(ホーリーネームはエルザ)。薫は両親を教団に殺されているが、その後の身柄を教団に預かられているという複雑な事情がある。しかしそれでも、天使様との関係はよく、また、唯一の身内であるおじさん(ホーリーネームはマルコ)のためにも、教団に奉仕する。しかし天使様は、無邪気に、しかし残酷に、薫の胸をかき乱す。それでも天使様に惹かれてしまう薫。そんな薫に、天使様は両親を殺した仇の名を告げる。それはあろうことか、信頼をよせているおじさんだった。 アイデンティティ―を失い、泣き崩れる薫。そこにマルコ(おじさん)がやってきて、天使様に抗議をする。どうやら教団が売りさばいていた「天使の血」をめぐってなにかがあったらしい。そんなマルコに、天使様はこう命ずる。 「籠を開けよ」  その威厳に、マルコは思わず従ってしまう。そして天使様の命ずるまま、信徒を聖堂に集める。一方で、茫然自失の薫の手を引く天使様はいつもと変わらず無邪気なもので、薫は改めて自分が天使様に心惹かれていることを自覚する。  聖堂に集められた信徒達。その前で天使様は「お言葉」をはっする。それは薫にとってはとても心地よいものだが、信徒達には劇薬であり、皆一様に体中から血を流して倒れていく。  天使様はその血を全部飲み干してこう言った。 「やっぱり薫ちゃんの血にはかなわないね」  そう言う天使様に薫はすがりつき、こう叫ぶ。 「私をここから出して!」  天使様はその声に応え、薫に救済を与えるのであった。

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カクヨム
カクヨム2026/02/28
  • 現在の作品ここから出してと天使は言った