あらすじ
テヘランのバザールで、遠山悟はスパイスの棚にSDカードを貼り付けた。イラン防空網のレーダー配置データ。三ヶ月かけて集めた最後のパーツだ。
三十五歳。日本人プラントエンジニア。イランでは「モハンデス」——技術者と呼ばれ、信頼されている。その裏で、モサドの協力者として情報を渡し続けてきた。
きっかけは、恩だった。イスラエルで命を救ってくれた男への借り。断れなかった。それだけのはずだった。
だがテヘランで、裏切れない人間ができた。
ファルハド。同僚のイラン人エンジニア。家族の食卓に招かれ、「友」と呼ばれた。
モサドの要求はエスカレートする。データから物資へ。そしてさらにその先へ。悟が蒔いた種は、想像もしなかった場所で芽吹こうとしていた。
イラン情報機関VAJAが動く。尋問の席でチェスの駒を置く男、ラヒミが問う。
——なぜ日本人が、イスラエルのために命を懸けるのですか。
答えられなかった。
全21章執筆済み。カクヨム・小説家になろう同時掲載。
※本作品はAIとの共同執筆です。構成・判断は人間、下書き・分析はAIが担当しています。