あらすじ
全国的な大雪に見舞われた日曜日。
東京に住む僕は、外出を諦めて一日中部屋で過ごすことに決めた。
暖房の効いた部屋で温かいコーヒーを淹れ、ずっと読めていなかった小説を手に取る。
ページをめくるたび、雪山の山荘、桜の舞う公園、向日葵が咲く風景など、さまざまな世界や季節を行き来する至福の時間。
気づけば時刻は午後六時を回り、すっかり物語の世界に没頭していたその時。
不意に、食器棚から不自然な音が鳴り始める。風にしては静かすぎる――そう違和感を覚えた次の瞬間、穏やかな休日は、鼓膜を突き上げる不吉なアラームによって唐突に引き裂かれるのだった。