あらすじ
「地味で無能」と捨てられた令嬢は、実は国の守り神でした。——もう遅いと言われても、絶対に許してあげませんわ?
公爵令嬢エルゼは、華やかな王都で「癒やし魔法以外に能がない無能」と蔑まれてきました。
婚約者であるエドワード皇太子からも疎まれ、ついには卒業パーティーの席で、見知らぬ令嬢との婚約と、エルゼの辺境追放が言い渡されます。
「君の地味な魔法には飽きたんだ。呪われた地でせいぜい朽ち果てるがいい」
しかし、エルゼは静かに微笑みました。「……そうですか。では、喜んで」
彼らは知らなかったのです。王都が繁栄していたのは、エルゼが無意識に大地を浄化し、人々の心を癒やし続けていたからだということに。
追放先の辺境「ノースエンド」は、魔気に満ちた不毛の地。
けれど、エルゼがその手を差し伸べれば、枯れた大地は花咲く楽園へと変わり、傷ついた魔物たちは聖獣へと進化して彼女を守り始めます。
一方、エルゼを失った王都では、土地の腐敗と疫病が広がり、崩壊の危機に直面していました。
慌ててエドワードが「戻ってきてほしい」と辺境へやってきますが、そこにいたのは、冷徹な辺境伯に溺愛され、幸せに笑うエルゼの姿で……。
「今さら、どの口が仰るのですか? 私の癒やしは、私と、私を愛してくれる領民たちのためのものですわ」
捨てられた令嬢が、最高の幸せを掴み取るまでの逆転辺境ライフ、開幕!