あらすじ

夜の街を、ただ歩く。 亮太は十七歳。高校にも家にも馴染めず、毎晩のように繁華街を彷徨っている。ある晩、同じように街を歩く先輩・和也と出会う。和也は言った。「歩き続けるしかないんだよ。でも、どこへ向かってるかは、考えちゃいけない。」 最初はただの夜遊びだった。万引き、恐喝、そして暴力。亮太は気づかぬうちに、一歩ずつ、底なしの闇へ足を踏み入れていく。止まろうとするたび、和也の言葉が頭をよぎる。「考えちゃいけない。」考えなければ、傷つかない。考えなければ、自分を保っていられる。 だが、ある事件をきっかけに、亮太はその歩みが「堕ちること」だと気づく。立ち止まることも、戻ることもできない。ただ前に進むことだけが生きることだと信じていた少年が、初めて自分の足で立ち、選び取る未来とは――。 歩いて堕ちる者たちは、誰もが持つ「普通」への憧れと、そこからはみ出した者たちの痛みを、静かに、しかし確かに描き出す。

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小説を読もう2026/03/01
  • 現在の作品歩いて堕ちる者たち