あらすじ
「あと少し、魔力が乱れている」
18歳の若き調律師ハルツは、職人気質なこだわりを理由に勇者パーティから「無能」と追放される。
絶望の中、彼を拾ったのは隣国の第三皇女・リーシャだった。
「……勘違いしないで。あなたの腕を評価しただけよ。さあ、私と一緒に来なさい!」
連れて行かれた先は、魔族の侵攻で滅びゆく孤独な王国。
どの国も見捨て、勇者すら助けに来ない絶望の最前線で、ハルツは目にする。
ボロボロになった兵士たちの武器や、誇りを失い欠けた人々の心を。
「道具は裏切らない。……裏切るのはいつも、人間の方だ」
ハルツがその手で「奇跡のメンテナンス」を施すとき、錆びたなまくらが伝説を凌駕する魔剣へと覚醒する。
これは、傲慢な勇者を見返し、ツンデレ姫に振り回されながら、一人の職人が国を救う物語。