あらすじ
アルカディア帝国の皇太子リオンは、死ぬほどやる気がない。
前世の記憶(しがない事務員だったような気がする)を微かに持つ彼は、責任を回避し、定時で隠居することだけを夢見ていた。
しかし、保守派公爵の嫌がらせでお小遣いを減らされたことが、彼の運命を狂わせる。
「妹にタルトを買ってあげられない……!」
絶望したリオンは、予算確保のために宝物庫の「備品(ゴミ)」を横流ししようとするが、見つかりそうになって窓からポイ捨て!
「証拠隠滅完了! 僕は無実だ!」
そう、ただの証拠隠滅のはずだった。
だが、その「ゴミ」が実は伝説の聖剣で、偶然拾った少年が爆速で魔王を倒しに行ったり。
ただの「散歩」が、なぜか飢餓を救う画期的な農法だと解釈されたり。
本人は陛下の「査定」に怯え、必死に「やってる感」を出しているだけ。
それなのに、あまりに有能すぎる部下たちが、彼のズボラな一言を「神の啓示」へと超速で誤訳していく。
これは、保身に走るダメ王子と、彼を全知全能の賢王だと信じて止まない周囲が織りなす、勘違い建国コメディ!
「……あるぇぇぇぇ!? なんで僕、建国の父って呼ばれてるの!?」