あらすじ
"海が見たい"
絶望の淵で零れた小さな呟きを拾ったのは、彼女を買い取った商人だった。
最愛の母を亡くし、生きる意味を失った溟海種の女性。
そんな彼女を買ったのは、冷徹な商人として知られるカーター・モーガン・グレイス子爵。
彼は商品である奴隷に温かな食事と清潔な服を与え、より高値で売ることを生業としていた。
しかし、彼女は気づいてしまう。
この商人のおかしさに。
彼と共にある事を望んだ彼女は、彼に売られない為、持ち前の耳の良さを活かした隠れんぼを開始する。
そうして有能な商人と厄介な商品の、歪な共同生活が始まる事になった。